なぜマイソク作成に時間がかかるのか

他社の概要書は、レイアウトも項目名も会社ごとにバラバラです。価格・所在地・面積・利回り・接道・備考などを、自社フォーマットの決まった位置へ人手で転記していくと、1件ごとに手間がかかります。物件数が多い時期はこれが積み上がって、営業の時間を圧迫します。

しかも転記は単純作業に見えて、種別ごとに必要な項目が違う(土地に専有面積は不要、収益には賃料・利回りが必要 など)ため、判断と確認が挟まります。ここが自動化しづらいポイントでした。

他社のマイソクを読み取って、自社書式に直す — 5つの手順

物件資料のOCRは、文字を拾うだけでは終わりません。他社のマイソクや概要書を入れてから、自社書式の書類が出るまでは、次の5つの手順です。

手順1:他社の概要書・マイソクを、PDF・JPG・PNGのまま入れます。スキャンした紙やスマホで撮った写真でも構いません。

手順2:AI-OCRが物件の種別(土地・戸建・マンション・収益)を見分け、価格・所在地・面積・接道・現況などを項目ごとに振り分けます。その種別に無い項目は埋めません。

手順3:数字の食い違いや項目の取り違え(現況の欄に賃料が入っている、地目と地勢が入れ替わっている等)を確かめ、あやしい箇所は空けておくか正しい欄へ入れ直します。

手順4:住所から、交通や用途地域など資料に無い情報を国の公開データで調べて足し、全部の項目を確認画面で人が確かめて確定します。

手順5:確定した情報から、自社書式の物件概要書とマイソクを出します。マイソクは1枚にまとまります。

不動産の書類でAI-OCRが効く理由 — 普通のOCRとの違い

一般的なOCRは、紙や画像に写った文字を文字として拾うところまでが仕事です。読み取った結果は文字の並びなので、「どれが地番で、どれが地積なのか」までは分かりません。表の罫線がずれていたり、項目名が会社ごとに違ったりすると、人が並べ直すことになります。

不動産の概要書は、この「会社ごとに様式が違う」が普通です。同じ土地の資料でも、ある会社は「地目」、別の会社は「現況地目」と書きます。AI-OCRは文字を拾うだけでなく、その項目が何を指しているかを判定して枠に入れるところまで行うので、様式がそろっていない他社資料でも転記の下書きになります。

そのうえで、読み取り結果をそのまま信じない仕組みが要ります。次の節の2層の設計がその役割です。

AI任せにしない「確認して確定」の2層の設計

自動化で怖いのは、AIの読み間違いがそのまま資料に載ることです。そこで、AIの生の読み取り結果と、人が確認して確定した値を分けて管理します。編集画面で内容を見ながら直し、確定した値だけが正式なデータになります。

この「確認して確定」を挟むことで、スピードは上げつつ、出力物の正確さは人がコントロールできます。

自社フォーマットの概要書・マイソクへ出力

確定したデータは、自社フォーマットの物件概要書やマイソクとして出力できます。備考は、編集画面でPDFに載せる短い版を決められるので、1ページに収めやすくなっています。土地・戸建・マンション・収益のいずれにも対応します。取り込みから出力までの流れは物件概要書のAI変換とマイソク出力の仕組みで確認できます。

同じ情報を、概要書にもマイソクにも使い回せるので、一度整えれば二度目の転記は不要になります。

よくある質問

物件資料をOCRで読み取るには、どうすればいいですか?
他社の概要書やマイソクを、PDF・写真・スキャンのままAI-OCRに入れます。AIが物件の種別を見分け、価格・所在地・面積・交通などを項目ごとに振り分けます。読み取った値を確認画面で確かめてから、自社書式の概要書・マイソクに出します。
マイソクと物件概要書は何が違うのですか?
マイソクは主に販売・客付け用に物件概要と間取り・地図を1枚にまとめた資料、物件概要書は取引に必要な項目を網羅した書類を指すことが多いです。Rovixaでは同じ確定データから、概要書にもマイソクにも出力できます。
不動産の書類に、普通のOCRは使えますか?
一般的なOCRは文字を文字として拾うだけで、「どれが地番で、どれが地積か」までは判定しません。読み取ったあとに人が並べ直す作業が残ります。AI-OCRは項目の意味を判定して枠に入れるところまで行うため、会社ごとに様式が違う概要書でも転記の下書きになります。
手書きやスキャンした紙の概要書でもAIで読み取れますか?
PDF・画像・スキャンした紙のいずれも読み取りの対象です。鮮明さによって精度は変わるため、読み取り後に編集画面で確認・修正してから確定する流れを前提にしています。
AIの読み取りはどのくらい正確ですか?
レイアウトや画質に左右されますが、誤りをそのまま出力しないよう「AIの生データ」と「人が確認した確定値」を分ける2層の設計にしています。最終的な正確さは人の確認でコントロールできます。